
芳香浴法(コットン、ディフューザー、マグカップ、アロマスプレー)、もく浴法・アロマバス
天然の精油を利用して、アロマやアロマテラピーを生活の中を取り入れる方法を紹介します。
疲れがたまってリラックスしたいとき、何かを始める前にリフレッシュしたい時、いろいろな状況に合わせて、気軽に楽しむことができます。
【アロマの楽しみ方1】
- 芳香浴法【精油瓶から直に香りを嗅ぐ、コットンや布に垂らす、ディフューザー(超音波ディフューザー、ネブライザー式)、マグカップ、アロマポット、アロマストーン、アロマスプレーなど】
- もく浴法・アロマバス(全身浴、半身浴、足浴、手浴など)
【アロマの楽しみ方2】
- 吸入法(マグカップ、洗面器など使用)
- フェイシャルスチーム(洗面器、バスタオルなど使用)
- 湿布法(タオル、お湯、電子レンジなど使用)
- トリートメント法(精油をまぜた植物油などでトリートメントする)
- アロマクラフトなど(手作りのアロマスプレー、アロマクリーム、リップクリーム、バームなど。アロマキャンドル、アロマストーン、アロマサシェ、アロマポプリなど。)
【アロマの楽しみ方2】はこちら。
いろいろなものがありますが、代表的な方法をあげています。
まずは芳香浴法から、みていきましょう。
芳香浴法
コットンや布を使う

いちばんカンタンな芳香浴法はこれです!
【準備するもの】
- コットン・ティッシュペーパーまたは不要のハンカチ
- 精油 2、3滴
コットンなどに、精油を2~3滴たらし、鼻に近づけて深呼吸する。
スッキリと気持ちが洗われていくように、リフレッシュできます。
また、精油をたらしたコットンやティッシュペーパーをデスクや枕元に置くのもいいですね。
精油をたらしたコットンや不要のハンカチをバッグの中に入れておいて、疲れたなあと思ったときに取りだして、その香りをかいでみます。
好きな香りをかぐことで、芳香成分が脳を刺激します。
まずは作用にこだわらず、好きな香りを選んでみましょう。
そして、癒されましょう。
【注意】
布製品に精油をたらす場合は精油によってシミになるので、使わなくなったハンカチや、布のハギレを使ってみてくだいさい。
マグカップを使う

マグカップや耐熱ガラスカップを使う方法です。
こちらも簡単です。
【準備するもの】
- マグカップ or 小さめのボウル
- 精油 1~2滴
- お湯
【手順】
1. マグカップや小さめのボウル、小皿などに半分から8分目くらいのお湯をはります。
2. そこに好きな香りの精油を1~2滴たらして、カップから、たちあがる香りを楽しみます。
好きな香りを選んで、いい香りに癒されましょう。
【注意】
- まちがって、飲まないように!
- 子どもやペットの手のとどかない場所に置く。
- マグカップなどは、芳香浴専用のものを準備する。
- 咳やぜんそくがあるときは、刺激となることがあるので行わない。
アロマディフューザーなどを使う

次は芳香拡散器を使ったアロマテラピーの紹介です。
代表的なものにアロマディフューザーがありますが、ほかにもいろいろな種類があります。
好きな香りを選び、心落ち着く香りで室内を満たしてみましょう。
きっと疲れた気持ちが癒されます。
リードスティック式、超音波式(水と精油を使用、精油のみを使用)、アロマライト、オイルウォーマーなど、があります。
様々な種類がありますが、それぞれの使い方や取扱説明書を確認してから使いましょう。
精油の目安量 <1~5滴>
※平らな安定した場所、子どもやペットの手のとどかない場所に置く。
※機器によって火や水を使う場合は、危険がないように、またこぼさないように気をつける。
アロマストーンを使う

精油が浸透しやすい石や素焼きの陶器に精油を直接、適量をたらす方法です。
形はさまざまですが、持ちはこびしやすく、気軽にどこにでも持っていけるのが魅力です。
そして、電気や火を使わないので、安全です。
仕事や読書、あるいは勉強をするデスクの上や、寝る前の枕元にも使えます。
玄関やトイレにアロマストーンをおいてみてもいいですね。
好きな香りを選び、眠る前のひとときをホッと香りで癒されましょう。
精油の目安量<2~3滴>
※アロマストーンの下には小皿をしきます。
アロマルームスプレーを作ろう!

市販のアロマルームスプレーもありますが、天然の精油を使って、自分でスプレーを作ることができます!
とってもかんたん。
なんか臭いとか、スッキリ気分を替えたいというときに、お部屋にスプレーしてみましょう。
たちまち、ラグジュアリーな空間になります。
【アロマルームスプレー(50㎖)の作り方♪】
<できあがり量50㎖に対して 精油の目安量3~20滴>
【準備するもの】
- 精油・・・合計3~20滴
- 無水エタノール・・・5㎖
- 水(精製水)・・・45㎖
- ビーカー(などの目盛りつき容器)、耐熱ガラス棒(などの混ぜる棒)
- スプレー容器(遮光性のもの)、ラベルシール(日付や精油名をラベルに書くため)
【手順】
1. ビーカーに無水エタノールを5㎖入れる。
2. 精油を加えて、よくまぜる。
3. 水を加えて、よくまぜる。
4. 遮光性のスプレー容器に入れて、よくふる。
はい、こんなかんじ。 かんたんですよね?
心安らぐ香りで癒されましょう。
また、2,3種類の精油をまぜて作る(ブレンド)のもオススメです。
【注意】
■必ず、①無水エタノールを先に入れ、②精油をとかす。
この順番で混ぜます。
精油は水にほとんど溶けない。
■作った日づけをシールやラベルに書いて、スプレー容器に貼る。
1ヶ月くらいで、使い終わるようする。
■今回はルームスプレー。
顔や体にかけない。
ベルガモット、グレープフルーツ、ライム、レモンなどの柑橘系の精油を使用するときは、光毒性に注意する。
ベルガプテンなどの成分が入った精油をトリートメントして紫外線に当たると、シミ(色素沈着)や炎症などの皮膚トラブルが起こること。
もく浴法・アロマバス

2020年春にAEAJ日本アロマ環境協会より、「沐浴(もくよく)法」と、「入浴剤」についての変更点がありました。
以前の方法も比較するために記載します。
皮膚への安全を第一に考え、安心してお風呂タイムを過ごすためにも、ぜひ変更された方法で入浴や足浴、手浴を楽しんでください。
「沐浴法」
【変更前】
精油原液を浴槽または洗面器などの湯に直接入れる。⇩
【変更後】
5㎖程度の無水エタノールに混ぜた精油を、浴槽または洗面器などの湯に入れる。※精油は水に溶けにくいため、今回、無水エタノールに混ぜてからであれば、水に入れても分離しないことを検証済み
AEAJ日本アロマ環境協会
「入浴剤」
【変更前】
精油原液を天然塩や重曹に混ぜて、浴槽に入れる。⇩
【変更後】
5㎖程度の無水エタノールに混ぜた精油を、天然塩や重曹にスプレーなどで吹きかけ、すぐに浴槽に入れる。※時間が経つと、無水エタノールが揮発して、精油原液のみが残る場合があるため、作成後すぐに使用する。
AEAJ日本アロマ環境協会
【精油は水にほとんど溶けない!】
いろいろなホームページなどで、たとえば、
『お風呂にアロマオイルを数滴たらす』
というような文章を見たことがあるかもしれません。
ですが、お湯に直接、精油をたらすのは、肌トラブルにつながる危険性があります。
なぜなら、精油をお湯に混ぜても、精油は溶けないからです。
お湯だから、溶けるということではないのですね。
もし、精油の成分が直接、肌についてしまったら、刺激やアレルギー反応が出ないとも限りません。
お風呂でゆったりストレス解消どころか、肌トラブルが起きてしまっては、悲しいです。
安全上の観点から、今回の見直しをふまえて、
『無水エタノールに、精油を溶かして使用する』
ということを、頭に入れて使用しましょう。
全身浴法
【準備するもの】
- 精油 合計1~5滴 (半身浴にする場合は1~3滴)
無水エタノール5㎖ - 天然塩または重曹 大さじ2はい
- ※一般的な家庭の浴槽(200ℓに対しての分量)
【手順】
1. 無水エタノール5㎖に適量の精油を溶かす。
2. 溶かしたものをスプレー容器にうつし、天然塩や重曹に吹きかけ、すぐに浴槽の湯に入れる。
3. よくかき混ぜて、入浴する。
足浴・手浴法
【準備するもの】
- 精油 1~3滴
- 無水エタノール5㎖
- 洗面器など
好みのハーブを入れてもOK。
【手順】
1. 洗面に湯を張り、無水エタノールに溶かした精油を入れて、よくかき混ぜる。
2. 両手を開いて、手首まで浸す。
3. ぬるくなったら、お湯を足しながら温める。
足浴も同じようにできます。
足首までつければ、全身の血行を促す効果があります。
【注意】
- お湯は熱すぎないように、やけどしないように十分に注意する。
- 精油の香りのや強さによって、滴数を調節する。
- 柑橘系やスパイス系の精油は皮膚刺激を感じることがあるので、滴数は少なめにする。
- 皮膚に刺激を感じた場合はすぐに水で洗い流す。
芳香浴(コットン、ディフューザー、マグカップ、アロマスプレー)、もく浴・アロマバス(アロマの1)のまとめ

芳香浴のいろいろなやり方、楽しみ方を紹介しました。
市販のディフューザーをいきなり買うのはハードルが高いなあと思ったら、まずは一番少ない量の天然精油を1本購入してみることから始めてみましょう。
ポイント
- 自分の好きな香りを精油を選んで、すぐに芳香浴を楽しめる。
- マグカップにお湯を入れて蒸気の芳香浴ができる。
- ディフューザー(ステック、超音波式)やアロマストーンを使うと、大小の空間で香りを楽しめる。
- アロマスプレーは自分でかんたんに手作りできる。
注意点
- 天然の精油(エッセンシャルオイル)を選ぶこと。
- 柑橘系の精油は光毒性があることに注意。(オレンジスイートは光毒性は無い)
- 皮膚刺激がある精油はトリートメントに使用するときは、少量の滴数にする。
(イランイラン、ジャスミン、ティートリー、ブラックペッパー、ペパーミント、メリッサ、ユーカリなど) - 足浴・手浴でお湯を使用する際は、やけどに気をつける。
雑貨屋さんや100均のお店に「アロマオイル」という商品名で置いてあるかもしれませんが、合成香料で作られたものが多いので注意しましょう。
アロマテラピーとして、心と体の緊張をほぐし、リラックスしたり、リフレッシュしたりするためには、安心できる精油の専門店やネットショップで精油を購入するとよいです。
できれば、実際に精油の香り、豊かなアロマを嗅いで、好きな香りを見つけてください。
ゆったりとした気持ちで、自分だけのアロマテラピーを楽しむことができたらいいなと思います。
豊かな香りに癒されて、ストレスが少しずつ、浄化されていきますように。。。
【アロマの楽しみ方2】はこちら。