【ベンゾイン(安息香)】はバニラの香り?固まる精油?

ベンゾイン安息香

ベンゾインって、どんな香り?
まさに甘いお菓子のような「バニラに似た香り」なんです。
樹脂の見かけからは想像つかないけれど。

ベンゾインは固まる精油なの?
私が生活の木から購入したベンゾインは冬でも固まっていません。
なぜか?それは固まりやすいので「希釈」されているからなんです。

ベンゾインは別名は安息香、あんそくこうレジノイドとも言われ、木の樹液が固まった樹脂を精製して作られます。
保留剤として香りを長く持続させる効果があるので、香水などにもよく使用される香料。

甘い香りで落ち着かせ、また気分を高揚させてくれるベンゾイン。

ベンゾイン(安息香)の効果・効能、気になる禁忌・注意点や使い方、ブレンドレシピ・アロマの組み合わせを紹介します。

ベンゾイン(安息香)とは?

ベンゾイン 樹脂

東南アジア原産でエゴノキ科の樹木。
樹皮に切り込みを入れると粘度のある樹脂が出てきて、空気に触れると固まります。

ベンゾインの樹脂を焚くと息が楽に出来るようになることから、別名は安息香
抽出法からベンゾインレジノイドまたはベンゾインアブソリュートと呼ばれることもあります。

バニリンという香り成分が含まれ、甘いバニラのような香りをかもし出しています。

産地により、スマトラ安息香(Styrax benzoin)、シャム安息香(Styrax tonkinnesis)の2種がありますが、スマトラ安息香は、安息香酸が多く、シャム安息香は桂皮酸が多いというように、樹種によって成分の割合が異なります。

古代からフランキンセンスやミルラの樹脂とおなじように宗教儀式やまた医薬品として使われてきました。現在は香水やフレグランス商品などに多く使用され、保留剤として活躍しています。

ベンゾイン(安息香)の効果・効能とは?

心への効能

精神安定

精神的に不安定な状態をリラックスさせ、落ち着かせます。心のバランスのよい状態にします。

鎮静作用

不安をやわらげ、心をおだやかにしてくれます。やすらぎを与え、緊張感をときほぐします。

精神高揚

甘い焼き菓子のような香りが、気持ちをふんわりと温かくして、高揚感を持たせてくれます。
無気力な状態を活性化させてくれます。

体への効能

皮膚再生・保湿

肌をやわらかくするので、乾燥肌や老化肌におススメ。かかとのひび割れ、ひじやひざのかさつき、あかぎれ、しもやけなどもやさしく改善します。

去痰きょたん、咳、声がれ

咳や痰が出たり、のどの調子がよくないときに、粘膜にはたらき鎮静化します。

Riyu
Riyu

咳が出て気になるときに、お湯を入れたマグカップにベンゾインを1滴垂らして香りを吸入するとよいです。

ベンゾイン(安息香)はバニラの香り?違いは?

ベンゾインは、なぜバニラのような香りがするのか?

それはバニラに含まれている香り成分「バニリン」が、ベンゾインにも含まれているから。
だから、ベンゾインも甘いお菓子のようなバニラそっくりの香りがするのです。

では、バニラ精油とはどう違うのか?

「ベンゾイン」はアンソクコウノキ(エゴノキ科の樹木)から出てきた樹脂を精製して精油にしたもの。
希釈されていないベンゾインにはバニリンは2%ほどと、わずかしか含まれていませんが、甘い香りを漂わせます。
おもに香水の香料、保留剤として広く使用されています。

「バニラ」はつる性植物で、黒い小さな種子が入ったさやを精製して精油にしたもの。
一般的に「バニラビーンズ」と言われる種子が入った「さや」を発酵と乾燥を繰り返すと(キュアリングという)、甘い香りが出てきます。

希釈されていないバニラ精油には80%ほどのバニリンが含まれています。

バニラ精油もベンゾイン(安息香)と同じように有機溶剤抽出法で作られ、バニラアブソリュート(Abs)といわれます。

ベンゾイン(安息香)は固まる? 禁忌・注意点・使い方のポイント

ベンゾイン(安息香)精油の禁忌・注意点と使い方のポイントを紹介します。

①ベンゾイン(安息香)は固まる?

粘度が高い精油なので、固まりやすいです。
精油ボトルに張り付いて、ドロッパーから垂らしにくいこともあります。

もし固まることがあったら、精油ボトルをぬるま湯で湯せんするか、暖かい部屋にしばらく置いておきましょう。

なので、水を使ったディフューザーの芳香浴に使う場合は、次のようにします。

ベンゾイン精油を水に垂らすと固まりが沈んでしまい、容器にこびりつくことがある。
        ↓
ビーカーで他の精油と混ぜてから、ディフューザーの水に垂らす。

希釈されていないベンゾイン精油そのものだと、気温が低いと固まることがあるので、25%~50%に希釈されているものが多く、アルコールやモノプロピレングリコール、ブチレングリコールという保湿剤で希釈されたタイプが多いようです。

たとえば「生活の木」のベンゾインはモノプロピレングリコールで25%に希釈されています。

②ベンゾイン(安息香)は使いにくい?

精油が粘度が高く固まりやすいので、使いにくい。
そして、もう一つの使いにくい理由は抽出法にもあるんですね。

ベンゾインは「アンソクコウノキの樹脂」を揮発性有機溶剤抽出法きはつせい ゆうきようざい ちゅうしゅつほうを使って精製されます。
長い名前でよくわかりませんね。
精油ブランドのホームページなどでは、短く「溶剤抽出法」と記載されていることもあります。

■抽出方法について

揮発性有機溶剤抽出法(きはつせい ゆうきようざい ちゅうしゅつほう

ベンゾインの樹脂を常温で揮発性のある有機溶剤(石油エーテル、ヘキサンなど)の中に入れ、芳香成分を溶かし出す。

次に有機溶剤を蒸発させると、半固形状のコンクリートと呼ばれるものが残る。
コンクリートにエタノールをまぜて芳香成分だけを抽出し、最後にエタノールを取りのぞくとレジノイドができる。

このベンゾイン「レジノイド」やローズやジャスミン「アブソリュート」には、有機溶剤の石油エーテルやヘキサンなどが、わずかに残る場合があるので「精油」とは別のものとして考えられることも。

なので、わずかでも有機溶剤の残留が気になる場合は、

ベンゾイン(レジノイド)やアブソリュートの精油は、トリートメントに使うより、手作りアロマクラフト、ルームスプレーなどの芳香浴に使うのがオススメ。

私はというと、すこーし気になりますね。

ただ、アロマトリートメントでは、精油はトリートメントオイルで必ず希釈して使用します。
AEAJ日本アロマ環境協会では体へのトリートメントオイルは1%以下の濃度に薄めて使うことを目安にしています。

さらに精油成分が皮膚を通して体内に吸収されるのは、微量だということで、あまり神経質になりすぎなくてもいいのかもしれません。

それより、普段口にする加工食品に含まれている食品添加物のトータル摂取量のほうをきにしたほうがいいのかもしれません。

③妊娠初期はベンゾイン(安息香)の使用を避ける。

妊娠初期はベンゾインの使用を避けましょう。

ベンゾインに関わらず、妊娠中の方は精油自体使ってもよいのか気になると思いますが、

芳香浴以外は十分な注意が必要です。
精油の禁忌・注意事項を確認して、妊娠初期や妊娠中は避けると書いてあるものは使用しない。

妊娠中にアロマトリートメントをしたい場合は、まず産婦人科医に相談しましょう。

ベンゾイン(安息香)の上手な使い方とブレンドレシピ

具体的なベンゾインの使い方とブレンドレシピ・アロマの組み合わせを紹介します。
甘い香りが好きな方はぜひ参考にしてください。

①ディフューザーを使う

ディフューザーでベンゾインの芳香浴をしたいときは、ブレンドします。
小さいビーカーにベンゾインとほかの精油をよくまぜてから、ディフューザーに垂らします。

ベンゾインだけだと、ディフューザーがべたついて、後片付けが大変になるので、ブレンドすることを忘れずに。

自信をつけ、気分を上げたいとき

ディフューザーの芳香浴(水100㎖のディフューザー)

  • ベンゾイン(安息香)精油 1滴
  • ローズオットー精油  1滴
  • サンダルウッド精油 1滴

ベンゾインの甘い香りとローズの華やかさに加えて、サンダルウッドの神聖な香りが深い安心感をもたらしてくれます。

②アロマストーンを使う

     始めは着色が見える→2時間後着色はうすくなる。

精油を使うのにストレスがあるのは避けたいですよね。
では、もっと手軽なアロマストーンで香りを楽しんでみましょう。

今回の写真は無印良品のアロマストーンです。

写真左は、アロマストーンでベンゾインを垂らした時の様子。
初めは茶色の染みになり、エッと思うかもしれません。

写真右は、2時間ほどして茶色の染みは薄くなった様子。
2日以上経てば、アロマストーンの着色はより薄くなるので、それほど気にならなくなります。

  • ベンゾインは茶色なのでアロマストーンに濃い色がつきますが、しばらくすると着色は薄くなります。
  • アロマストーンを使うときは、棚やテーブルに精油がこぼれないように、トレーなどにのせて使用しましょう。

安心感がほしいとき

アロマストーンの芳香浴

  • ベンゾイン(レジノイド)精油 1滴
  • ベルガモット精油 2滴
  • オレンジスイート精油 3滴

フレッシュで甘い柑橘系ベルガモットとオレンジスイート、そこにベンゾインが加わると。。。

気持ちが温かくなります。
ラムネを味わっているかのよう。
懐かしい思い出がよみがえるかもしれません。

■LOHACO(ロハコ)のHPから無印良品のアロマストーンが買えます。

無印良品のアロマストーンは2センチ程のアロマストーンで10個入り。
たくさん入っているので、アロマストーンの汚れを気にせず、使えますね。

無印良品 素焼きストーン 10個入

アロマテラピーの注意点を確認する→アロマテラピーとは?

ベンゾイン(安息香)のブレンド相性

ベンゾインは単体で使うよりも、柑橘系やフローラル系、ハーブ系とブレンドして使うのがおすすめ。

柑橘系:レモン、オレンジスイート グレープフルーツ ベルガモット

フローラル系:ネロリ イランイラン ジャスミン ローズ

ハーバル系:ゼラニウム クラリセージ ラベンンダー ローズマリー

樹木系:サイプレス ジュニパーベリー サンダルウッド

樹脂系:フランキンセンス ミルラ

ベンゾイン(安息香)の価格について

ベンゾインは他の精油と比べて高価というわけではないですが、精油ブランドによってばらつきがあります。価格の目安は公式オンラインストアでの価格です。

生活の木

国内外の提携農園(パートナーファーム)から厳選したオーガニックハーブや精油、植物油などの販売。全国約110店舗の直営店あり。エコサート、JASなどの認証を受けた有機精油もあり。

ベンゾイン 25%希釈 /溶剤抽出法

原産国:ラオス
価格の目安:3㎖ 660円(税込)、10㎖ 2,200円(税込)

フレーバーライフ(Flavor Life)

アロマテラピー商品の通信販売を日本で最初に始めた会社。
英国Aromatherapy Trade Council(アロマテラピー精油取引協議会)及び、Soil Association(英国土壌協会)加盟社より輸入し、100%ピュア&ナチュラルな精油を販売。

ベンゾイン 50%希釈 /溶剤抽出法

原産国:インドネシア
価格の目安:10㎖ 1,870円(税込)

フロリハナ(FLORIHANA)

フランスにフロリハナ蒸留所を持ち、エコサート・JAS認定100%オーガニックなど、オーガニック認定商品にこだわり、精油を蒸留販売。こちらは1滴が約0.03㎖。

ベンゾイン 45%希釈 /オーガニックエタノールで溶解抽出

原産国:ラオス
価格の目安:5.08㎖(5g)1,045円(税込)

■こんな精油ブランドを紹介しています。

  • オーガニック先進国などの認証機関で精油の品質検査がされている。
  • 精油ブランドや販売店が、輸入された精油を企業独自に成分分析をしている。
  • 精油の成分分析表などの表示がある。

精油ブランドによって、同じ精油でも香りの雰囲気が少し異なることもあります。

理由は、原料になる植物が育つ産地や収穫時期が異なることで、含まれる芳香成分に多少の違いが出てくるからです。

ベンゾイン(安息香)のプロフィール

ベンゾイン(エゴノキ科)の花

精油名ベンゾイン(安息香・レジノイド) Benzoin
学名Styrax benzoin(スティラクス ベンゾイン )
科名エゴノキ科
主な産地インドネシア、ラオス、タイなど
抽出部位樹脂
抽出方法揮発性有機溶剤抽出法
主要成分安息香酸エステル類、桂皮酸エステル類、バニリンなど 
ノートベース
印象甘いバニラのような香り、やわらかく安心感のある印象
禁忌注意事項香りは強め。粘度が強いので固まりやすい。
妊娠初期は使用を避ける。
Riyu
Riyu

ベンゾインが抽出される際に有機溶剤がわずかに残る場合がある。
おもに芳香浴で使うのがおすすめ。

ベンゾイン(安息香)のまとめ

エゴノキ科のベンゾイン(安息香・レジノイド)は、木の幹からの樹脂を精油にしたもの。

精製されると、甘い香りの精油になります。

疲れているときは甘いものが自然と欲しくなりますね。
そして、そんなときは元気のチャージがほしいとき。

ベンゾインの甘く優しい香りは、気持ちを引き上げる高揚感と、落ち着かせてくれる鎮静作用を持っています。きっとあなたの心に元気を与えるきっかけになるでしょう。

そして、包容力のある香りは、香水をはじめフレグランス商品に多く利用されています。
もしかしたらあなたも甘い香りのブレンドをどこかで嗅いでいるかもしれません。

【コラム】ベンゾインの香りはオリエンタルなベースノート

オリエンタルとは?

ちょっと香水の話をカンタンに♪
香水には、香調(どんな香りか)というものがあり、一般的に7種類に分けられています。

①シトラス…さわやかな柑橘系の香りを中心とした香調。
②グリーン…青臭さのある香りをアクセントにした香調。
③フローラルブーケ…華やかで甘さのある花の香りを中心にした香調。
④フローラルアルデヒド…フローラルブーケの香調にアルデヒドを組み合わせて女性らしさを強調した香調。
⑤シプレ…コティ社が発売した香水が原型の甘みの少ないシックで落ち着いた香調。
⑥オリエンタル…中近東、東洋、極東を思わせる濃艶で残香の強い香調。
⑦フゼア…ウビガン社が発売したフゼアロワイヤルが原型の解放感のある高原に吹き抜ける風のような香調。

引用・参考 AEAJ日本アロマ環境協会 アロマブレンドデザイナー公式テキストより

この中でベンゾインを分類すると、濃艶で残り香の強い⑥のオリエンタルに入ります。
ほかに、フランキンセンスやミルラ、バニラアブソリュートなども同じ分類。

オリエンタルという分け方は、西洋人から見た「東洋風」イメージの香り
香料の原産地・栽培地が中東からアジアであるのは特徴だけど、配合される香りは限定されず、組み合わせが無限にあるといいます。

ベンゾインはベースノート。

精油や香水の香りの特徴は3つの属性に分類して、表現することができます。

  • 香調
  • 強さ
  • 持続性

持続性(香りがどのくらい続くのか)は「トップノート」、「ミドルノート」、「ベースノート」に分けられます。(ベースノートはラストノートとも言われます。)

  • トップノート…嗅いだ瞬間に立ち上がる香りで、第一印象を決めるカギとなる。揮発性が高く香りの持続時間は短い。柑橘系などの香り。
  • ミドルノート…トップノートの香りが弱まると主張されてくる香り。揮発性は中間で、ある程度の持続性があり、程よい強さがある。花やスパイスなどの香り。
  • ベースノート…トップ、ミドルの香りが弱まった頃に存在感を表す香り。揮発性が低く、持続性が高いので、残り香となる。重めで温かみのある木や樹脂などの香り。

ベンゾインは香りの特性からベースノートに分類され、精油や香水のブレンドでは、香りを長く保つ保留剤としての役割もします。

また、香りの持続性をイメージにすると下の図のようになります。

ベンゾインは「バニラに似た、パウダリーで甘い」。
しかし、スイーツのような甘さだけでなく、大人の深みのあるつや感がひそんでいる。

それは残り香によく現れてきて、日が経つほどに、成熟した香りに変化していく。
アロマストーンに垂らした一滴の精油でさえも。。

*未体験のあなたには、一度嗅いでほしい。
安心感のある香りと言えばよいのか。
あなたのそばにいるよ、ボクはここにいるよと見守ってくれるような温かさを。

*精油のお店で香りのお試しができる細長い紙・ムエットに1,2滴垂らしてもらうといいです。

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