
こんにちは~Riyuです。
今回はカモミールローマン精油のお話。
カモミールジャーマン精油と名前が似ているけど、あれっ仲間なの?って思いますよね。
そう、キク科の仲間です。
そして、カモミールローマン精油もお肌に関係が深いのです!
カモミールローマン精油の効能はどんなものか、具体的にみていきましょう。
カモミールローマン精油のプロフィール
精油名 | カモミールローマン Roman Chamomile |
学名 | Anthemis nobili(アンテミス ノビリス) Chamaemelum nobil(カマエメルム ノビル) |
科名 | キク科 |
主な産地 | イギリス、イタリア、ハンガリー、フランス |
抽出部位 | 花 |
抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
主要成分 | アンゲリカ酸エステル類、ブチル酸エステル類、カマズレンなど |
ノート | ミドル |
印象 | りんごを思わせるフルーティな香り |
注意事項 | キク科アレルギーの人は使用しない。 妊娠中は避ける。向精神薬、鎮静剤、睡眠剤と合わせて使用しない。 |
カモミールローマン精油の効果・効能
私たちの生活にカモミールローマン精油を取り入れると、どんな効果効能があるのか、みていきましょう。

心への効能
- 鎮静作用:イライラや興奮する神経をおさめ、緊張感をやわらげる。
- リラックス作用:気持ちを落ち着かせる。
- 催眠作用:悩みや心配ごとが頭をめぐってしまうような不眠のときに。

花言葉は逆境におけるエネルギー!
体への効能
- コラーゲン産生促進作用:ハリのある、キメが整った健康な肌のために。
- 鎮痛作用:肩こり、筋肉痛、神経痛、頭痛、月経痛などによい。
- 血圧降下:動悸、高血圧の方に。
- 消化促進:軽い消化不良、胸やけ、胃酸過多のときに。
- 女性特有のトラブル:月経不順や更年期の症状が気になるときに。
- 抗炎症、抗アレルギー:皮膚炎、かゆみの緩和に。(カモミールジャーマン精油より作用は弱い)
- 抗菌・抗ウイルス作用:水虫の原因菌や書庫のカビ菌を抑える効果が確認されたという報告がある。
- ホルモン作用:男性ホルモン(テストステロン)の上昇により、気力・恋愛意欲の向上、筋肉量の増加させるはたらきが期待される。

コラーゲン産生を促すって、魅力的!
しかも、テストステロンにはたらきかけるから、やる力もアップ!
■男性ホルモンとは
一般的に生殖機能を向上させることで知られています。
精神を安定させたり、ドーパミンの産生に関わり、幸福感をもたらすとされいます。
健康的な生活には欠かせないホルモンです。
ちなみに女性にも男性ホルモンは産生されます。
また、何かをしようという意欲や集中力にも関わります。
筋肉量を増やす働きがあるので、アロマテラピーを利用しながら、ふだんから体を動かす、ウォーキングをするなどの運動習慣をつけるとよいですね。
カモミールローマン精油のほかに、ジャスミン精油やクラリセージ精油にもホルモン作用(男性ホルモン)の働きがあるので、注目してみましょう。
■参考:精油の嗅覚刺激により、テストステロン(男性ホルモン)の分泌量が増加
カモミールローマンのお話

カモミールローマンとは?
まず、採取される部位の花について。
カモミールローマンの花は写真でわかるように、カモミールジャーマンの花と非常によく似ていますね。
見分けるポイントは、黄色の花芯の盛り上がり具合。
・黄色の花芯が平たい感じが、カモミールローマンの花。
・つまめるくらい盛り上がっているほうがカモミールジャーマンの花。
この違いで見分けましょう。
西ヨーロッパを中心に分布する多年草。
背丈は30cmほどで、芝生のように横に這うように伸びていきます。
花は一重や八重のもの、また花をつけない品種もあります。
カモミールローマンは、カモミールジャーマンより花が大きく、ハーブティーは少し苦みがあります。
カモミールの名前の由来は、カモミールジャーマン精油と同じように花と葉からりんごの香りがすることから、古代ギリシャ人が「カマイメロン(大地のりんご)」と呼んでいたことからきているようです。
そして、もう一つの学名のAnthemisはギリシャ語のAnthemon(花)、nobilisはラテン語で(高貴)を意味します。
別名はローマカミツレです。(カモミールジャーマンは別名カミツレ)
では精油の香りについて。
一般的に精油の香りも花や葉と同じようにりんごのようだと言われたりします。
個人的には青いさわやかな感じがすると思います。
りんごと比較すると甘さが足りない気もしますが、フルーティ感はあります。
カモミールローマン精油の特徴や価格は?
精油の色は、淡い黄色です。
カモミールジャーマン精油とは、実際の香りも主要成分も異なるので、もちろん精油の色も異なります。
カモミールローマン精油も大量の半乾燥させた花を蒸留して採油されます。
ローズの花もそうですが、大量の花を使って蒸留しても採れる精油はわずかです。
よって、その希少性から、価格も高価な印象です。
ただ、カモミールジャーマン精油と同じように香りが強い精油です。
ティッシュペーパーに1滴 0.05㎖ でも十分に香ります。
購入するするときは、少量タイプから試してみましょう。
■参考価格
■生活の木
原産国:フランス・イタリア
価格の目安:1㎖ 1,760円、3㎖ 3,850円(税込)
■フレーバーライフ
原産国:フランス産
価格の目安:3㎖ 2,750円(税込)
■Florihana(フロリハナ)
原産国:フランス
価格の目安:2.27㎖ 3,080円(税込)
■ニールズヤードレメディーズ
生産国:イギリス
価格の目安:5㎖ 4,510円(税込)
公式ホームページはこちら↓
カモミールローマン精油の気になる作用
注目したいのは、ヒト細胞にカモミールローマン精油を段階的に添加したところ、コラーゲンの生産量が増加するという研究報告があること。
また、1%で希釈したホホバ油でセルフトリートメントを1日1回、4週間続けたところ肌のキメが整った例が見られたという報告もあります。
カモミールの精油はローマンもジャーマンも、健康な肌のために有用な効果が期待されるので、ぜひ覚えておきましょう。
■参考
公益社団法人日本アロマ環境協会による、コラーゲンの生産量増加について報告の引用
■カモミール・ローマン精油に確認されたコラーゲン産生促進作用
公益社団法人 日本アロマ環境協会(AEAJ)より
白い花が可憐なカモミールは、炎症を和らげるなどさまざまな作用が知られており、ハーブティーや精油として古くから植物療法の分野で用いられてきました。今回の実験では、カモミール・ローマン精油を使い、肌へのさまざまな美容効果を調べました。その結果、健康な肌を保つために必要なコラーゲンの産生を促す作用が確認されました。
■参考
カモミラET
カモミールの花から抽出され、しみ・そばかすを防ぐ美白化粧品として承認された有効成分。
花王(株)が研究発見。美容液などに、美白剤として添加されています。
花王のHPには、”天然植物由来”、”約800種類のカモミールから厳選、抽出”と記載がありました。
カモミールローマンかカモミールジャーマンか、またはどの種類のカモミールの花から抽出されたのかが気になり、カモミラETを抽出したカモミールの種類は何かを、メールで問い合わせてみてみました。
結果はというと。
企業秘密なので情報公開は出来ないとの回答。
上記のカモミラETの抽出が、どちらの由来に関わらず、カモミールローマン、カモミールジャーマンどちらの精油成分の作用からみても、健康な肌へと導く力があるようです。
お肌のハリが欲しいなと思う方には、コラーゲン産生促進作用があるカモミールローマン精油は、とても魅力的ですね。
■参考
シミについて
肌が紫外線を受けると、エンドリセンという情報伝達物質が産生され、紫外線のダメージから肌を守るためにメラニンを作れという命令を出します。
メラノサイトでメラニン(黒色または褐色の色素)が作られ過ぎると、肌のターンオーバーで排出されなかった過剰なメラニンを含む細胞が肌内部に残り、シミとなります。
いずれ人は誰でも老化していくし、お肌のシミやシワは避けられないものです。
ですが、なるべくなら、少しでも目立つようなシミは作りたくないですよね。
そして、出来るなら、出来たシミも薄くしたいと思いますよね。
精油から得られる作用を参考にしたり、一年を通して日焼け止め用品を使ってみたり、今からでもしっかりと、紫外線対策していきましょう!
カモミールローマン精油は鎮痛作用があり、肩こり、筋肉痛、神経痛、頭痛、月経痛などによいとされています。
ボディ用トリートメントオイルを作っておけば、肩がこるときや、生理のおなかの痛みがあるときに、患部に塗ってみるという使い方もできます。
精油の作用にプラスして、さするという行為は体を温め、血液の循環を良くします。
そこに優しい香りが加われば、精神面でも癒される効果が期待できます。
痛いの痛いのとんでいけ~。
カモミールローマン精油のおすすめの使い方


ハリ・ツヤ肌の美容オイルトリートメント
カモミールローマン精油のコラーゲン産生促進作用でお肌にハリを持たせ、健康な肌をめざしましょう!
今回はフェイス用なので、希釈濃度は低くなっています。
プルプルの肌をイメージしながら、フェイストリートメントをしてみませんか。
【美容トリートメントオイル】
<材料>
・カモミールローマン精油 1滴
・ゼラニウム精油 1滴
・ホホバ油 20㎖
・保管ガラス容器
・ラベルシール、ビーカー、かくはん棒
<作り方>
①ビーカーにホホバ油 20㎖を入れ、精油を慎重に一滴ずつ入れる。
②ガラス棒のようなかくはん棒でよく混ぜ、保管ガラス容器に移す。
③ラベルに作成日、精油名など記入して貼る。
※希釈濃度 0.5%のフェイス用のトリートメントオイル。
疲れたなあと思ったときのオイルトリートメント
なんだか、最近疲れてる。。。
そんなときに、すぐに使えるようなお気に入りのトリートメントオイルがあったらいいですよね。
好きな音楽をかけながら…トリートメントするって理想ですが、なかなかそんな余裕はない。
大丈夫。
お風呂上りにサッと首や肩、ふくらはぎなど、ボディにトリートメントオイルを塗ってみるだけでも、気分が変わります。
【ボディ用トリートメントオイル】
<材料>
・カモミールローマン精油 2滴
・ベルガモット精油 2滴
・スイートマージョラム精油 2滴
・ホホバ油 30㎖
・保管ガラス容器
・ラベルシール、ビーカー、かくはん棒
<作り方>
①ビーカーにホホバ油を入れ、精油を慎重に一滴ずつ入れる。
②ガラス棒のようなかくはん棒でよく混ぜ、保管ガラス容器に移す。
③ラベルに作成日、精油名など記入して貼る。
※希釈濃度1%のハンド・ボディ用のトリートメントオイル。


やさしく、さわやかになりたいときの芳香浴


いろいろ悩みはあるけど、気持ちだけでもやさしく、さわやかになりたい。。。
リラックスして、ゆったりとした気分になれますように。
<材料>
・カモミールローマン精油 2滴
・サイプレス精油 1滴
・超音波ディフューザー、水100 ㎖
<設定方法>
①超音波ディフューザーの電源アダプターをセットして、コンセントにつなげる。
②既定の水量(ここでは100㎖)を入れて、カモミールローマン精油2滴とイランイラン精油1滴たらす。
※超音波ディフューザーは各メーカーの取り扱い説明書をよく読んでから、使いましょう。
■ 手作りスプレー・トリートメントオイルを作るときの注意 ■
◉アロマテラピーとは? ←こちらもよく読んでね。
◉『精油(エッセンシャルオイル)』と書かれたものを用意。
※精油は直接 肌につけない。
※異常を感じた場合は使用を中止し、医療機関に受診する。
※水分を含むものは1~2週間、水分を含まない植物油などは約1~2ヶ月で使い切る。
※保管容器は遮光性のガラス製がベスト。
※希釈濃度はフェイス:0.1~0.5%以下、ボディ:1%以下が目安。
<基材の量×濃度÷精油1滴の量=精油の必要滴数>
たとえば、50㎖×0.01÷0.05=10滴。(精油1滴の量は0.05㎖として計算)
肌タイプや体調に合わせ、低い濃度で始めるほうがよい。
ガラス製保管容器が一番だが、アロマスプレーなどはプラスチック製品のほうが扱いやすい。
精油専門店の生活の木のPET,PPのプラスチック製品は、薬品耐性が表示されているのでオススメ。安価な製品は避け、遮光性と、PET,PPなどの表記を確認する。


ブレンドの相性
香りが強めの精油なので、ほかの精油の香りよりも目立ち過ぎないように、少量でブレンドします。
■柑橘系
オレンジスイート、マンダリン、ベルガモット
■フローラル系
ネロリ、ローズ、ジャスミン
■樹木系
サイプレス
カモミールローマン精油のまとめ




カモミールローマン精油とカモミールジャーマン精油は名前も花も似ています。
精油の効能も共通する点があるので、昔から混同されてきました。
違いを表にしたので、参考にしてください。
カモミールローマン | カモミールジャーマン | |
別名 | ローマカミツレ | カミツレ |
花 | 大、花芯が平たい 多年草 | 小、花芯がつまめる 一年草 |
精油の色 | 薄い黄色 | 濃い青色 |
肌への作用 | コラーゲン産生作用 ハリ・キメを整える | 消炎、抗ヒスタミン作用 抗酸化作用 |
心への作用 | リラックス、催眠 | リラックス |
精油の価格 | 1㎖ 税込1,760円~ 高価だが、一滴0.05㎖ずつ使える | 1㎖ 税込1,760円~ 高価だが、一滴0.05㎖ずつ使える |
香り | 香り強い、さわやか、 りんごに似る | 香り強い、ハーブ調 |
ハーブティー | 少し苦みあり | ハーブティーとして有名 苦みはない |
精油の作用、アロマテラピーでの効果などは、まだまだ研究中の分野です。
古くから使われ、有用とされている精油の効果効能の、さらなる学術的研究がすすめば、アロマテラピーがもっと身近な存在になるでしょう。
豊かな香りが人の心に訴えかけ、心を動かすものにまちがいないです。
精油についての原料植物の栽培、精油の抽出に関わる生産者、原産地の自然環境などにも、さらに目を向け、情報を発信していきたいと思います。