
こんにちは!AEAJアロマインストラクターのRiyuです。
今回はジュニパーベリー精油。
とがった細い葉が、クリスマスリースに似てますね!
実際にリースに使われることもあり、生のジュニパーベリーは香りが強め。
精油は清涼感とやさしさを感じさせる香り。

ジュニパーベリーって、聞いたことある?

お酒のジンの香りづけに使われてるんだよ。

へぇ、知らなかった!
ジンのカクテル飲んでみたいな♪
実がブルーベリーに似てる。

まさか、仲間じゃないよね(笑)。
ジュニパーベリー精油のプロフィール
精油名 | ジュニパーベリー Juniper Berry |
学名 | Juniperus communis (ユニペルス コンニムス) |
科名 | ヒノキ科 |
主な産地 | アルバニア、フランス、イタリア、ハンガリー、ブルガリア、インド |
抽出部位 | 球果(丸い実のこと) |
抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
主要成分 | α-ピネン、サビネン、ミルセン、テルピネン-4-オール、カンフェン |
ノート | トップ~ミドル |
印象 | 森林を思わせるさわやかな香りの中にほのかな甘さがある。 |
注意事項 | 妊娠中は避ける。長期間の使用は腎臓に負担をかけるので注意。 |

ヒノキ科だから、ブルーベリーの仲間ではなかったね。
ジュニパーベリー精油の効果・効能
ジュニパーベリーの香りからは、どんな効果効能が期待されるのか、みていきましょう。

心への効能
- 精神安定:ネガティブな感情を取りのぞき、落ち着かせる。
- 自律神経の調整:気分転換やリフレッシュによい。
- 神経強壮:ストレスがあっても、負けずに意欲的に取り組もうとする。

自分を励ましたいときに嗅いでみよう!
体への効能
- 利尿作用:腎臓の働きを高め、余分な水分や老廃物・毒素を体の外へ排出する。
- 発汗作用:体を温め、新陳代謝をよくする。
- むくみの解消:静脈やリンパの流れをよくする。
- 収斂作用:肌を引き締めたいとき、毛穴が気になるときに。
- 抗炎症・鎮痛作用:筋肉痛、関節痛。スポーツの後のアフターケアなど。
- 抗菌作用:脂性肌やにきびによい。デオドラント効果がある。
ジュニパーベリーのお話

ジュニパーベリーってどんなもの?
北半球の乾燥した比較的寒い地域に育つ常緑の針葉樹。
3m~10mほどに育ちますが、2mほどに刈られて栽培されています。
別名はセイヨウネズ。
サイプレスと同じヒノキ科で、青黒く小さい球果(丸い実)をつけます。
精油の名前がジュニパーベリーですが、ストロベリー系の植物ではないですね。
英語のberry ベリーって、果肉のやわらかな果実のことを言います。
ジュニパーの実ってことですね。
ちなみに、実が似ているブルーベリーはスノキ属のツツジ科です。
古くから、乾燥させた球果が蒸留酒ジンの香りづけに使われていて、ジントニックやジンライム、マティーニなどのカクテルが有名です。
飲んでみたくなりませんか?
ジュニパーベリーの精油は、この球果を乾燥させて、水蒸気蒸留法で抽出されます。
ジュニパーベリー精油の特徴や価格
香りはスーッとしたさわやかなα-ピネンの香りと、ウッディ感のあるミルセンという成分が特徴。
スモーキーな中に甘さもある、ハーバル調(薬草・ハーブのような)の香り。
ジュニパーベリーの主成分はα-ピネンですが、同じ樹木系のサイプレス、他にティートリー、ユーカリ、レモン、ローズマリー、ベルガモット、カモミールローマンなどの精油にも含まれています。
ジュニパーベリーもいろいろな精油ブランドやメーカーのものがありますが、生産地の土壌や天候が異なることで、同じ精油でも内容成分が少し違ってきます。
それが精油の特性でもあり、生産地が個性を表す大きな情報になっています。
精油を購入する時は、ブランドだけでなく、生産地はどこかも、チェックするとおもしろいです。
■ フロリハナ
生産地:フランス。価格の目安:5㎖ 1,300円。
■ ニールズヤードレメディーズ
生産地:イギリス。価格の目安:5㎖ 2,530円。
■ 生活の木
原産国:フランス。価格の目安:3㎖ 990円、10㎖ 3,080円(5㎖容量は無し)
参考に単品で紹介してみましたが、送料などのこともあるので、お気に入りの精油を数本を決めて購入するとお得です。
■ジュニパーベリー精油のほか、やや高価な精油をお得に選ぶセット。
オーガニック&バリューオイルセット3本セット 2,915円(送料無料)
■こちらは、ジュニパーベリー精油は入っていませんが、気になる精油を探してみるとよいですね。
28種からのよりどり3本セット 1,950円(送料無料)
ジュニパーベリー精油の魅力と注意点
ジュニパーベリーは、樹木系の精油サイプレスと共通の香り成分が入っているので、心と体への作用が似ている点が多いです。
精神面では、α-ピネンが副交感神経に働きかけます。
ネガティブな感情から気分を切り替えて、物事に対して意欲的になれるような作用が期待されます。
身体的には、利尿作用や、発汗作用が新陳代謝を促すので、体の浄化、デトックス効果があると言われています。
腎臓の働きを高める作用があるので、血液やリンパの流れを良くし、むくみを取るのにもよいです。
あとは、収れん作用や抗菌作用があるので、サイプレスと同じように、脂性肌の引き締めや清浄に良く、体臭をおさえるデオドラント効果があります。
また、抗炎症、鎮痛作用があるので、筋肉痛、肩や腰の痛み、関節炎、疲労感などに良いとされています。
■注意点
- 妊娠中の人は使用を避けること。
- 長期的に使用しない。
- 腎臓の病気がある人は使用しない。
以上の点に気をつけてください。
ジュニパーベリー精油のおすすめの使い方

部屋のにおいも、気分もリフレッシュ!
部屋のにおいが気になるときや気分をスッキリさせたいとき、さわやかジュニパーベリーとやさしいオレンジスイートのスプレーを。
気持ちが切り替えられます。
【アロマルームスプレー】
<材料>
・ジュニパーベリー精油 5滴
・オレンジスイート精油 5滴
・無水エタノール 5㎖
・精製水 45㎖
・ビーカー、かくはん棒、ラベルシール、 遮光性スプレー容器
<作り方>
①ビーカーに無水エタノールを5㎖入れる。
②各精油を一滴ずつ入れて、よくまぜる。
③精製水45㎖を加えて、よくまぜる。
④ 遮光性のスプレー容器に入れて、よくふる。
⑤作成日、精油名などを書いたラベルシールを貼る。
※希釈濃度1%のルームスプレーですが、体へのパフュームスプレーとしても使えます。
■ アロマスプレー作りの注意 ■
・精油は直接 肌につけない。
・希釈濃度に気をつける。
・無水エタノールに精油を溶かす。
・遮光性のスプレー容器に保存する。
・1~2週間で使い切る。
■希釈濃度について
フェイス:0.1~0.5%以下、ボディ:1%以下が目安。
< 基材の量 × 濃度 (%) ÷ 精油1滴の量 (㎖) = 精油の必要滴数 >
たとえば
無水エタノールと精製水、計50㎖で、濃度1%のアロマスプレーを作る。
必要な精油の滴数を計算。
⇩
(無水エタノール+精製水)50㎖ × 0.01 ÷(精油1滴)0.05㎖ =(精油の必要滴数)10滴。
■遮光性について
精油にはプラスチックを溶かすリモネンなどの芳香成分が含まれているものがある。
ガラス製の保管容器が一番よいが、アロマスプレーなどはプラスチック製品のほうが扱いやすい。
精油専門店生活の木のPET,PPのプラスチック製品は、薬品耐性が表示されているのでオススメ。100均などのプラスチック製品は避け、他社製品でも遮光性と、PET,PPなどの表記を確認するとよい。
■いきなり手作りのアロマスプレーはハードルが高いなという人には天然精油を使った商品もあるので、まずそこから試してもいいですね。
ブルーボトルがおしゃれなニールズヤードレメディーズ♪
ブレンドの相性
ジュニパーベリー はそれほど強い香りではないので、柑橘系やハーバル系、また同じ樹木系になじみます。
■柑橘系
■ハーバル系
ラベンンダー、ユーカリ
■樹木系、樹脂系
サイプレス、フランキンセンスなど。
香水
【ジュニパーベリー香料が使用されている香水の例】
アロマバスで、精油を無水エタノールに溶かすのは面倒だな、という方へ。
香水を浴槽の上にひと吹きするという使い方もあります。
■tokotowa トコトワ
「日本の柚子とジュニパーの香り]
トップ:ゆず、グレープフルーツ
ミドル:ゆず、ジュニパー、レモングラス
ラスト:サンダルウッド、ベチバー
■PENHALIGON’S(ペンハリガン)
「Juniper Sling オーデトワレ」
トップ:シナモン、オレンジブランデー、アンゼリカ、ジュニパーベリー
ミドル:カルダモン、レザー、ブラックペッパー、イリスウッド
ラスト:ブラウンシュガー、ブラックチェリー、ベチバー、アンブロックス
香水をチェックするなら、こちらもチェック!
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ジュニパーベリー精油のまとめ

- ヒノキ科の精油。青黒色の実を乾燥させて、精油を採取。
- 洋酒のジンの香りづけで有名。腎臓の働きを高める作用。
- すっきりとした薬草のハーバル系の香り。
- α-ピネンの作用で、精神安定につながる。
- 血液やリンパの流れを促進。新陳代謝により、体内の老廃物を排泄。むくみに効果的。
- デオドラント作用。
- 妊娠中の方や腎臓の疾患のある方は避ける。
甘い香りは苦手、スッキリした香りが好きという人に向いています。
また、サイプレスと同様に男性に人気の香り。
私の勝手なイメージですが、深みもありつつ、しぶい。でもフレッシュ感もある。
スーツの似合うイケてる男子。
強い香りではないので、他の精油とブレンドしやすいです。
あらためて、ジンライムやマティーニの香りも嗅いでみたいですね。
ジュニパーベリー精油やクラリセージ精油、お酒に関連する香りがあって、本当に興味深い。。。