
こんにちは!
アロマテラピーインストラクターのRiyuです。
今回は「パチュリ精油」。
あまり耳なじみがないかもしれません。
パチュリ、またはパチューリ、パチョリとも表記されます。
シソ科ですが、香りはシソには遠い。。
けれど、パチュリは香りの強いサポーターです。笑

実は香水やフレグランス商品に数多く使われている精油。
パチュリ精油のプロフィール
精油名 | パチュリ Patchouli |
学名 | Pogostemon cablin/Pogostemon patchuli (ポゴステモン カブリン/パチュリ ) |
科名 | シソ科 |
主な産地 | インド、インドネシア、スリランカ |
抽出部位 | 葉(乾燥させてから) |
抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
主要成分 | パチュリアルコール、パチュレン、β-カリオフィレン、ノルパチュレノール |
ノート | ベース |
印象 | スモーキーで少し甘く、墨汁のような重い香り。オリエンタルなウッディ調。 |
注意事項 | 特になし |

パチュリは熟成させると香りがよくなる性質があります。
パチュリ精油の効果・効能
パチュリ精油の香り成分から、どんな効果・効能が期待されるのか、チェックしましょう。
心への効能
- 鎮静作用:心を鎮めてリラックスさせる。
- 抗うつ作用:緊張や不安をやわらげる。
- 催淫作用:性欲を高める。性的な問題があるときに。
- 食欲抑制:ストレスからの過食をおさえる。

鎮静作用があるから、心を落ち着かせてくれます。
体への効能
- 静脈・リンパ強壮:静脈やリンパの流れを促進させるので、冷え性に。
- 利尿作用:むくみの改善。
- 収れん・抗炎症作用:肌の引き締め、傷あとのケアに。
- 皮膚細胞活性作用:皮膚の老化防止(しみ、くすみ)、新陳代謝の促進。

パチュリにも、ラベンダーやネロリと同じように皮膚をイキイキとさせる効果が!
その他の効能
- 昆虫忌避作用:虫が嫌う香り、虫を寄せ付けない作用がある。
パチュリのお話

パチュリとは?
インドのタミール語で、緑の葉を意味します。
インドネシア、フィリピンの熱帯アジア原産の1mほどになるシソ科の多年草。
18世紀のシルクロードを使った交易のさいに、カシミール地方から衣類の虫除けとして、衣類の間にはさんで、ヨーロッパに運ばれて行きました。
パチュリの葉は、摘まれたあとに香りが高まることから、乾燥して発酵させてから水蒸気蒸留法で精油が抽出されます。
■カシミール地方とは、インド、パキスタン、中国の国境にあり領有権が問題となっている山岳地帯。カシミヤの語源とされている。
パチュリ精油の香りの特徴
カシミアなどがヨーロッパに運ばれ、パチュリの香りは、エキゾチックな香り、オリエンタルな香りとして、有名になりました。
葉を発酵させて精油ができるので、少しクセのある香り。
スモーキーな墨汁のような香りとも言われますが、熟成させると、香りがよくなる性質があります。
香水では、東洋的、オリエンタル調として、多く使用されています。
シルクロード交易やインドでは、昔からパチュリが防虫剤として、絹やカシミヤなどの衣類に使われていましたが、要は虫が嫌がる匂いなんですね。
パチュリの香り、あなたの感想はいかに?
パチュリ精油の価格について
価格の目安は公式オンラインストアでの価格です。
■生活の木
原産国:インドネシア
価格の目安:10㎖ 1,650円(税込)
■フレーバーライフ
原産国:インドネシア
価格の目安:10㎖ 1,980円(税込)
■フロリハナ
原産国:インド、ルワンダ
価格:5.24㎖ 1,155円(税込)
1滴が0.03㎖、エコサート・jas認定100%オーガニック
■ニールズヤードレメディーズ
生産国:イギリス
価格:10㎖ 2,530円(税込)
公式ホームページはこちら↓

■ネットで精油を購入するときのポイント
- 各ブランドのホームページを見て、安心できる精油の専門店かどうか確認する。
- オーガニック先進国などの認証機関で精油の品質検査がされているか、また、精油ブランドや販売店が、輸入された精油を企業独自に成分分析をしているか。
- 精油の成分分析表などの表示があるか。
安心できる精油ブランドから購入し、アロマテラピーで天然精油の作用の恩恵を受けましょう。
パチュリ精油の魅力と注意点

単体の香りだけでは、とっつきにくいかもしれませんが、作用は注目しておきたい精油です。
鎮静作用があるので、不安な気持ちをやわらげ、感情のバランスを取ります。
さらに静脈やリンパの流れを刺激するので、むくみの改善に役に立ちます。
パチュリ精油もスキンケアに有用で、肌細胞を活性化してくれます。
収れん作用や抗炎症作用があり、スキンケア商品にも「パチョリ油」として表記され、多く含まれています。
乾燥肌の方やしみやくすみが気になる方は、要チェックです。
そして、パチュリ精油が香水によく使用される理由は。
香りを長持ちさせる保留剤としての役目もあるからなんです。
パチュリの香りは、深く重いベースノート。
芳香成分の分子量が重いので、揮発しにくいのです。
揮発しやすい精油とブレンドすると、相乗効果によって、他の精油の揮発速度を遅くするんですね。
パチュリの天然の保留効果としての役割も覚えておきましょう。
また、虫が嫌がる匂いとお伝えしましたが、ダニの忌避効果も有用という研究報告もあります。
■パチュリ精油の注意点
特になし
パチュリ精油のおすすめの使い方
3種類の精油で手作りのアロマ香水(アロマミスト)を作ってみましょう。
香りを長持ちさせるパチュリ精油を保留剤にします。
パチュリが、イランイランとゼラニウムの華やかな香りに深みを出してくれます。
明るいけれど、色気もほしい、そんなときのアロマ香水です。
※シトラス系の香水にしたい場合は、光毒性の心配のないフロクマリンフリー(ベルガモットFCFなど)の精油を使います。
かんたん!アロマ香水(アロマミスト)の作り方

【手作りアロマ香水(アロマミスト) 30㎖】
【材料】
- イランイラン精油 2滴
- ゼラニウム精油 3滴
- パチュリ精油 1滴
- 無水エタノール 5 ㎖
- 精製水 25 ㎖
- ビーカー
- 遮光性スプレー容器、ラベルシール
【手順】
1. ビーカーに無水エタノールを 5 ㎖入れる。
2. 精油を6滴入れてよくまぜ、精製水 25㎖を足す。
3. 遮光性スプレー容器にうつして、よく振る。
4. ラベルシールに作成日と精油名を記入して貼る。
※水を使った手作り香水(アロマミスト)は、1ヶ月程で使い切りましょう。
※希釈濃度1%です。顔には吹きかけないでください。
初めて精油を扱うときは、アロマ・精油の注意点を確認しましょう。

パチュリ精油のブレンド相性
パチュリ精油はベースノートとなる重めの香りです。
他の香りを持続させる効果があり、またどの系統の香りとも調和します。
個性的な香りなので、ブレンドするときは、少量ずつ使いましょう。
■柑橘系:オレンジスイート、グレープフルーツ、レモン、ベルガモット
■フローラル系:ジャスミン、イランイラン、ローズオットー、カモミールローマン
■ハーバル系:ラベンンダー、ゼラニウム、スイートマージョラム、ローズマリー
■樹脂系:フランキンセンス
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パチュリ精油のまとめ
さわやか系ではないけど、一度会ったら忘れられない。
誰とでも仲良くなれる、そして長くつきあってくれる、たくましさ。
大事なときに欠かせない存在は、ねかせるほど熟成して魅力を増す。
パチュリの話ですが、素敵なオトナにも通じるところがあるような。。。
どれかひとつでも目指していきたいですね。
■ジョンマスターオーガニック
【ボディミスト ジ・アザーサイド】100㎖ 4,180円(税込)
オレンジ、ユズ、ユーカリ、ラベンダー、パチョリ、クラリセージ(オニサルビア)、シダーウッドの香りとアルガンオイル(アルガニアスピノサ核油)が配合されたボディミスト。
オリエンタルで神秘的な香り。次の世界へ踏み出したいときに。
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